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ドラクエというネームヴァリュー (Nov.30, 2004)

 例えば、HONDAというブランドがあるのに、アコード・シビック...と細かいブランドを次々立ち上げるのはネームヴァリューが分散して損、という考え方が欧米にはあります。だから、大きくても小さくてもフォルクスワーゲンはフォルクスワーゲン、メルセデスはメルセデス。価値があるのは車ではない、車を作っているブランドなのだ、と。

 ......という考え方に、似てると思った。ドラゴンクエスト8。一応私も発売日11月27日に入手して、ゆるゆるプレイを楽しんでます。誤解ないよう最初に言っておくと、決してつまらないとか駄作だとか言うつもりはありません。高らかなファンファーレに誘われる、おなじみの堀井が紡ぎ鳥山が描く胸おどる冒険譚ですよ。オモシロイに決まってます。でもそろそろ、わざわざ「ドラクエ」って言わなくてもいいんじゃないかなー?って気はして来たり。

 1からプレイしてきた身には、フル3Dには確かに違和感大きい。街の歩き心地も違うし、戦闘シーンも戸惑いがある。でも、今回の8で一番「ラシくない」と思ったのはそこではなく、主人公が既に人生抱えた青年(実年齢設定はともかく)って部分でした。
 私が勝手に持ってる「ドラクエ観」に、「(ある意味)丸腰の少年が、旅の理由戦う理由にひとつずつ出会い、仲間とも出会い、成長してゆく」というものがあります。プレイヤーと一緒に、です。だからこそプレイヤー=主人公という醍醐味が味わえる、そのヘンにドラクエをドラクエたらしめる何かがあると思ってました。
 でも今回の主人公、最初から戦士、最初から仲間連れなんですよね、しかもプレイヤーに内緒のワケアリ人生かかえてる。戦闘シーンが敵と対面ではなくマルチアングルになったのも、一体感の妨げに一役買ってるかも。主人公になるというより主人公の行動を見物するようなゲームだったら、それは無理に「ドラクエ」の続編じゃなくてもいいのにと思った。あの、ドラゴンクエストのスタッフが贈る新たなる冒険!『空と海と大地と呪われし姫君』、でいいじゃん?

 という話も。
 ドラクエだから買った私がしたんじゃ、そりゃ全然説得力ないわな! わはは。

[1] りん
その辺は時代によって変わるんじゃないかなー。
初期の作品では、主人公はとにかく「勇者」。勇者として生まれ、勇者である事に疑問を抱かず、職業もそのまま「勇者」。
それがだんだんと、主人公は最初から勇者ではなく、何らかの外的要因で旅立つ事になって、結果として皆から「勇者」と呼ばれるように。
で、最近では、もはや主人公は「勇者」ですらなくなってしまった、と。
PICTOさんの言うDQ観が当てはまるのは天空3部作、特にDQ5とかに限った話のような気がするー
2004年12月01日(水) 12時14分参上!
[2] 天領 j-iwaminsa2.so-net.ne.jp
私も実は同じ違和感を感じました。
「プレイヤーに内緒の」ってところ。
キャラクターとの一体感が希薄な感じで、
どちらかといえばFFシリーズみたいですね。
「ワケあり人生」ってところも(w

「ドラクエ」は、ゲーム業界ではもう数少なくなったブランドですね。
発売3日間で300万本(新聞発表)を売り上げる驚異のブランド・・。
8000円近くもするのに!
堀井さん、鳥山さん、すぎやまさんが関わる限り、
Sエニックスはこのブランドを使い続けるんでしょうねー。
2004年12月01日(水) 22時05分参上!
[3] PICTO
 あそうか、「成長する」まで含めちゃうと確かに暴論ですねぇ。むしろ、言いたかったのは「プレイヤー=主人公に頑なにこだわってる」っていう部分のほうです。>りんさん
 1と4はこのDQ観に当たらないなーと思いながら書いたんですが、いちばん頭に置いてたのは5じゃなくて実は3だったんですよ。ああ!伝説のロトって「俺のこと」だったんだ!......と知った時の感動がやっぱ忘れられなくて。「コイツがロトだったんだ」でも「お前がロトだったんだ」でもなく、「俺が...」って。
 長くなるんで、分けます。
2004年12月01日(水) 22時37分参上!
[4] PICTO
 8はまだ、やっとククールが4人目の仲間になった所なんですけど、んー何がそう思わせてるのかようやくわかりました。仲間がイマイチ仲間じゃないんですよ。
 7のキーファやマリベルは少なくとも「俺」との関係を通してのキーファなりマリベルなり、だった。でも8のゼシカにククールにはそれがないんですよ。上手く言えないけど、俺無しでも成立する関係に見えるというか。どれが主人公でも同じじゃん?って、それは4にも言えるかも知れないけど、でもやっぱ4は勇者=「俺」っていう軸は一本通ってたと思うんだよなぁ......
2004年12月01日(水) 22時38分参上!
[5] りん
主人公との一体感をイマイチ感じられないというのは、私も思いました。
昔は脳内補間の余地が相当あったので、主人公に色が付いていない(何も言わず、性格も過去も白紙)というのは、一体感の助けになっていたけど、3Dになって全てビジュアルで表現されるようになったので、白紙である事は逆にマイナスになっちゃったって事なんでしょうね。
今作に関しては、むしろもっと主人公が色々語ってくれた方が良いと思いました。どんな奴なのか判らないのでは、感情移入のしようが無い。
2004年12月02日(木) 11時45分参上!
[6] りん
ちなみに私は、やっと船手に入れた所っす。
…が、急に自由度が増したので、次何処に行けば良いのかわからん!とりあえず手近な所に上陸したらボロボロにやられました(^^;;
2004年12月02日(木) 11時48分参上!
[7] Algernon
初めて書き込んでみます(笑)
私はDQ派ではないので(派閥かよおい!)購入はしていませんが、FFでも3D化した時に同じ様な違和感を感じました。主人公と一体になれない・・・#5のりんさんと同じ感覚ですね。
まあ、FFの場合は、画像にリアリティが出て各キャラクターの性格や、感情表現といったドラマ性が生まれた感じがしました。ああ、コイツはこういう奴なんだなあとか、まあ、有る意味でのドラマや映画に参加している様な、そんな第三者的な臨場感という感じでしょうか。
鳥山明先生の絵は嫌いではないんですが、あの特徴の有る絵で全編ひっぱられるとなると、他のマンガやアニメと被る様な所ってありません? 
2004年12月02日(木) 19時12分参上!
[8] PICTO
>むしろもっと主人公が色々語ってくれた方が良い
そうか! そういえば主人公だけはヒトコトもしゃべらないですね。

>他のマンガやアニメと被る様な所
えーと、「トバル」とか「クロノトリガー」とか(^-^;;?
鳥山さん自身は寡作な方なんですけどね、アラレちゃんとDBしかヒット作ないし。でも、RPGのキャラデザっぽい絵を指して「鳥山明みたいな絵描いて」みたいな言い方、確かによくされるんで、いろんな物とクロスする部分は大きいのかも。
2004年12月03日(金) 10時21分参上!
[9] PICTO 表エンデョング裏エンディングクリアしました
>Algernonさん・絵が被る話
性格が立ってくるにつれ、ベジータ&トランクス兄弟は確かにカブって見えました。うん。
2005年01月17日(月) 13時08分参上!

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[sketchbook]

#019 小雪 (Nov.27, 2004)

小雪

 いかにも凛とした美しい日本女性......「ラスト・サムライ」での彼女は本当に美しいと思った。元来オネーチャンはボンキュッバィーン!という嗜好な私は、アジアンビューティというモデルさんの美的感覚がどうもよく飲み込めてないんですが、不思議と小雪は素直にキレイだと思えました。それは多分......小雪の美って、容姿じゃないからなんですよ。表現力なんですよ。
 ショーモデルって、写真で見てるといいんだけどドラマで「あっちゃ〜!」と思っちゃう人、多いです。モデルさんだから大根率が高いってわけでなく、大根が悪目立ちするって意味で。すげー糞演技でもそれがアイドル風情なら、「いるいるこんな娘!」って共感で違和感なくドラマに溶けこむことも出来る。でも、170cmは超える大女しかも現実離れした8頭身、それで演技力が伴ってなかったら......「んな女いねーよっ!」って印象が立って劇中浮きまくることでしょう。
 最初に「日本女性」って書いちゃったけど、どっちかってぇと小雪は海外から見た日本美人だね。よく考えたら十分、日本人離れしてるよ。その辺も、彼女の表現力なんだと思います。
[1] miyunapapa miyunapapahyper.cx
はじめまして、Googleから似顔絵、ブログをキーワードに飛んできました。
rNoteというblogですか?奥が深そうですね。サイト全体がブログなんですね。
ギャラリーの見せ方もすごく参考になります。
私は趣味で似顔絵サイトやっているのですが
http://www.nigaoes.com/blog/ 先日ようやくブログを導入しました。
しかし、個性的な素敵な♪イラストですね。
2004年12月10日(金) 21時55分参上!
[2] PICTO
 いらっしゃいませ。同趣向の方と聞いてさっそくお邪魔してみました___スゴい見応えのあるサイトですね~、圧倒されました。
 rNoteはいいソフトですよ! 「サイト全体をブログで」というのは私の発想じゃなくて、そもそも「サイト全体をブログで組み立てるためのツール」として開発されたのがrNoteなんです。ホント、このツール作ったRinnさんの発想力のお陰です。おお、回し者みたいだ(笑。
 私もブログ導入した時は、カスタマイズの参考にいろんなサイトを見て回りました。ようやく、使い方がのみこめてきた所です。
2004年12月11日(土) 00時37分参上!
[3] miyunapapa miyunapapahyper.cx
うちにも来ていただいて恐縮です。
うちのBBSにも書いたのですが、PICTMANCERさんのイラストはすごくパワーがあって、構図がかっこよくて、とても勉強になります。
これからもよろしくお願いします。
Rinnさんところにも遊びに行って勉強します(笑)
2004年12月13日(月) 00時35分参上!
[4] katchan katchankcc.zaq.ne.jp
日本女性のイメージをgoogleで検索したところ、貴ブログに出会いました。私のブログ「僕の伝言板」http://d.hatena.ne.jp/katchan/ 2005.9.16.のイラストに使わせていただきました。事後になりましたが、まずはご挨拶させていただきます。
2005年09月16日(金) 10時36分参上!
[5] PICTO
>katchanさん
 初めまして。こちらこそよろしくお願いします。
 先程は貴サイトに失礼致しました。でもえーと、文句つけるわけではないのですが、「掲載と同時に当ブログへコメント」ではないですよね? 今朝自分が発見したときにはコチラへの書き込みはまだなく、転載だけがある状態でした。連絡遅れなのか、悪意の転載なのかはその時は判断出来なかったので、つっけんどんなコメントを残してしまいましたが。(......と、いうくらい無断転載には苦い思いをしているのです)
 なかなか興味深い記事に引用してくださって、光栄に思います。
2005年09月16日(金) 14時48分参上!

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[column/misc]

お疲れさま、そしてありがとう (Nov.22, 2004)

 大山のぶ代さん。
 そして小原乃梨子さん、野村道子さん、たてかべ和也さん、肝付兼太さん。皆様が下さったたくさんの夢を糧に、私は大人になることが出来ました。
http://www.asahi.com/culture/update/1122/001.html

 この「5人いっぺんに」という交代は、古いファンも新しいファンも大事にする理想的な交代だと思う。他アニメ(洋画吹き替え)などでよくやる「欠員が出るたびに補充メンバー」という形だと、いろいろな面で何かがおいてきぼりにされて来たから。新キャストは「似てない!」「こんなの○○じゃない!」とのいわれなき誹りを受けたり、オリジナルキャストに馴染んできた視聴者はシーンによって違和感に襲われたり。
 「大山のぶ代さんが亡くなったら、アニメ界に激震が走る」と常々言われてきたように、大山=ドラえもんは、余人を以て代え難い唯一無二の存在だと、私も思っていました。今でも思っています。でも、メインキャストがそっくり世代交代するならば、「ドラえもん」という番組自体が次の世代にバトンを渡すならば、新しいドラえもん役の声優さんが「大山=ドラえもん」に似せることに拘らず新しい世界を築いてくれるのなら......私は、生まれ変わったドラえもんを両手広げて歓迎することが出来るような気がします。そりゃ、ちょっとは時間かかるかもしれないけど。
 えー......新体制になるんなら、別に東京プリンのオープニングでも許しますよ(苦笑)。<許してないじゃん全然!

[1] PICTO
って書いたら友人の日記に「どこもかしこもドラえもん話ばっかだ」と言われちったよ〜orz
2004年11月22日(月) 11時40分参上!
[2] りん
その他のキャストは変更しないで、ドラえもんを八奈見乗児に:-)
のび太:「なにやってんだいこのスカポンタンが!」

あと、OPを山本まさゆきで!
2004年11月22日(月) 21時12分参上!
[3] PICTO
やっぱ小原乃梨子さんってゆうと、ドロンジョ様ですだか(^-^)?
再放送がタイムリーな「未来少年コナン」が私は先に来るかも。
2004年11月22日(月) 23時22分参上!
[4] Algernon
コナンはウチの娘達がハマッています。
我娘ながら、いい趣味をしています(大爆笑)
2004年12月02日(木) 19時14分参上!
[5] くうちょびっち
アテクシは片手広げて歓迎します。
つまり、現体制のドラえもんに花束を渡すべく、もう片手は花束に支配されてる。

寂しいな~  期待と寂しさの狭間で揺れるババ心~
2004年12月04日(土) 13時12分参上!

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[column]

Rinnさんというムーブメントに (Nov.01, 2004)

 前回の続きです。
 なぜ、ブログにするようなサイト内容でもないのに、わざわざブログで組み立てようと思ったのか? その理由の半分は「rNoteを使ってみたかったから」なんてゆう至極ミーハーな動機だったりします。Woody-Rinnさんというムーブメントに今度こそ一口乗っかってみたかった。私の、三度目の正直です。

 私が最初に知ったWoody-Rinnさんは、当時TINAMIに次ぐ規模のCG検索エンジン・ばな〜倶楽部を主宰されてる方という程度の認識でした。ウェブCG描きのバナーは200×40という国内スタンダードを定め、またあらゆるCG描きから一目置かれてる人。そんな方の出席するオフ会に今度行くことになった〜、と、これまたこんなリストに名を連ねるくらいネット創世記からCGを描いてた同居人に報告したところ、「何を失礼な!」と怒られましたよ。

 「お前はWoody-Rinnさんをどんな方だと思ってるって?」
 「だからー、お絵描きの超有名人!」
 「......あの人は、最初にパソコンで絵を描き始めた人だ」
 「あれ? 始めたのはモンキー・パンチか寺沢武一だって歴史で習ったけど......」
 「ウェブでか? Photoshopもない大昔に、描画ソフト自作して配ってたんだぞ。だいたいCGを始めた時からPhotoshopがあって当たり前だと思ってるようなお前が(以下略)」

 そのとおりです。私が苦労することなくCGを始められたのは、先人の努力のお陰です。また、イラスト描きためていざCG系サイトとしてエンジンに登録しようと思った頃は、ばな〜倶楽部は後続の諸検索サイトに役目を譲ったあとでした。Rinnさんの拓いた道の恩恵をモロ受けてる身なのに、いつもご本人は次のステップにいらっしゃって、同時代に直接お世話になったことがないんですよね。

 PCで絵を描いてて200×40のバナーを置いている、そんなありふれたウェブ絵描きのふと思ったルーツ再確認かもしれませんが、そんなわけで。rNote、使ってみたかったんです。
 理由の半分はそんなミーハー気分ですが、残りの半分は......Googleだったりします。

[1] りん
うわー、何かそのように語られると、かなーりこっぱずかしいやね(^^;
2004年11月02日(火) 08時25分参上!
[2] PICTO
いやー、ご本人に読まれてしまうと改めて恥ずかしさがこみあげてきます。
1970年01月01日(木) 09時00分参上!

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