微笑みの貴公子・ヨン様！......ってことで微笑んでる貴公子を描いてみました。そのまんまじゃん！ 知名度がどうかなぁと思いましたが、某大手新聞の分母4万余人のアンケート「ヨン様の顔が思い浮かぶ？」の問に67％が「Yes」と答えたので、まぁ行ってみようかと。
　氷川きよしの座を奪ってすっかり主婦のアイドルになってしまったヨン様ですが、おばウケするキャラ？って言われるとあんまピンと来ないんですよね。多分、おばさんがヨン様を好きなんじゃなくて、ドラマやドラマ主人公に思い入れ持って見入る層が主に40代の女性ってことなんじゃないかと。かつて全盛期のトレンディドラマでW浅野に共感してたOL世代が、今の冬ソナや昼メロブレイクを支えているのでしょう。ほらアレですよ、少年時代を漫画で過ごしたリーマンが通勤電車で週ジャン読んでたり、アニメで育った30代がいい歳こいて食玩を大人買いしたりするのと......おっと！それは話が反れてる。
　ヨン様、描いてて何かに似てるなぁと思ったんだけど......あれだ。育っちゃった「ハリー・ポッター」。

　こないだテレビで見たんだけどさ、ホラ、みのさんが司会してる......いやホントどれだっけ？ テーマや構成の違いはあれど、この人がＭＣ仕切ればそれは「みのもんたアワー」とも言うべき同じ一時間バラエティに化けます。いや実際内容かすむくらい司会者ひとりキャラ立ちしちゃうのは番組的にどうなのよ？って気もするけど、そのくらい他者の追随を許さない話術の持ち主というか。
　みのさんの話術最大の武器はスレスレの悪舌っぷりなんだけど、秘かにスゴイなと思ってるのは、難しい内容を平易な語調で説明しきっちゃう説得力だったりします。奥様番組とか情報バラエティとか、よく聞くと結構複雑な話をしてるんですよね。でも、聞いてると「コ難しいな」と興味が反れる前になんとなく理解出来ちゃってる。馴染みある言葉での言い換えが上手いのか、掴んで放さない話術のせいか。
　↑と、私が熱く分析してしまうのも、「よい毒舌家」は似顔絵描きの見習うべき師匠だと思ってるからなんでしょう。不快感と許容範囲をわきまえた上での説得力ある悪口、私も心がけなくっちゃと思います。

　カワイっすよ〜上戸彩。そう思うのはホントなんですが、でも改めて「何処がどうカワイイか」問われても説明に困ったりします。例えば上戸彩オーディションがあったとして、何千人からの上戸彩候補の中からこのコ！と正解を選べる自信は私にゃありません。他の女子高生と違いが見出せないと思う。テレビでさんざめいてる姿見れば「あ〜やっぱ彼女カワイイ」とちゃんと思えるんですけど。こういうの、後出しジャンケンって言うのかな。
　多分ね、「普通の」女子高生像とのシンクロっぷりが彼女最大の魅力なんだ。それも、ジャスト・オンタイムな普通の女子高生像。シンクロ率が悪くなれば、あっという間に旬を外してしまいそうな危うさ。そんな所を意識して、メイクは特に時代を踏み違えないよう気を遣って描いてみました。

　時々、日本の芸能界ってばオカシな逸材を発掘しますねぇ特にガイジンさん。「芸能人」だけど別に「芸」を売ってるわけじゃない(いや本業が格闘家さんだってことは一応理解ってるけど)、あえて言えば存在感自体が「芸」、だというか。背景との存在感コントラストが強いから、動いただけでも笑っただけでも何やっても目立つ目立つ。大きく見える、というか華があるんですよ。
　で、ボブのそんな所を描こうと思ったのと、特に今回のネタは三歳の少年のリクエストだったので、あえて直球なマッチョポーズを選んでみました。下書きの段階では百面相させてたんですが、何も表情を料理してウケ狙わなくても素材の迫力だけでもじゅうぶんじゃないかと思い直して。結果的に、彼には大変喜んで貰えました。ちびっと光栄です。

　いろんな意味で彼は偉大なヤツですが、新庄最大の武器は「根拠のない自信」という宝物を持ってることに尽きると私は思います。如何に形勢不利だろうと逆境に立たされようと、俺だったら平気っすよ？何とかなるんじゃないっスか？と根拠なく断言出来る強さですよ。実力や状況の裏付けがある時ならそりゃ、誰だって自信くらい持てるでしょ。彼はそれが全くない時でも自信に満ちあふれてる。何の疑問もなく自分を信じてるんですよ。
　とは言っても、ただの世間知らずや恐い物知らず(例えば私)でも「根拠のない自信」に充ち満ちた人生送ることは出来るんだけどさ。そういう輩と新庄が決定的に違うのは、更に「根拠のない信頼」まで相手に与えちゃうところかも。彼だったら平気だろ？ホントにヤれちゃうんじゃない？と根拠なく断言させる強さですよ。いや〜羨ましい、漢としての器が違うですよ。